今日はフランス人のユーモアは世界1だと証明してみましょう。
みなさんきっと驚きます。そしてこの記事の内容は日本のメディアに全く触れていないということで、またダブルでびっくりすると思いますよ!!!
ユーモアのセンスの違いは異文化の面白さでもあり、それこそがフランスの本当の文化のひとつでもあって、またはフランス語というツールを使う絶好の機会でもあります。
まず、フランスではお笑い芸人(=ユーモリスト:日本で言う“お笑い芸人”とはちょっと違うかもしれません・・・)が社会について鋭い目で見て、面白く話します。
簡単に言うと、メディアやジャーナリストが報道する勇気がない(もしくは出来ない)仕事を彼らがやっていることがあります。勇気のあるジャーナリストが同じこと言ったら、クビにされますが、お笑いの人が言ったら、セーフみたいな感じです。
今回のブログのメインポイントに入る前に、フランスのユーモアの伝統がいつから始まったかをみてみましょう:少なくともJean de la Fontaine
の時代から存在していました。
Jean de la Fontaineは優れていた古代ギリシャ文明の影響があったようです。なぜなら古代ギリシャ人のHomere氏などの作品(詩や歌)の中に隠された大事な教え・メッセージが含まれています。Jean de la Fontaine に強く影響したのはEsope氏です。
http://fr.wikipedia.org/wiki/%C3%89sope
同じ様にJean de la Fontaineの詩の中もメッセージや教えが含まれています。
現在は、Napoléonさえ歴史の教科書から消えつつある状態(lefigaro)ですので、今は学校でどうか分かりませんが、
私は子供の時に(5〜6歳)、Jean de la Fontaineの詩を学校で覚えなければいけませんでした。
正直なところ私はJean de la Fontaineの死後、私が生まれるまでの200年間のフランスのユーモアのことは知りません。
しかし、私が生まれてから(1975年)のことを聞いて下さい:
まず“不思議な現象”について。
圧倒的に一番人気があったお笑い芸人3人は次から次へと50歳なる前に死んでしまいました。
私は個人的には少なくともそのうちの一人は殺されたと思っています。。。Wikipediaで病気と事故と書かれていますが、こんな偶然はないと思います。。。
この3人は86年〜88年にかけて亡くなっています。フランス人の寿命(durée de vie)は50歳ではないですが、こうして見るとフランスではお笑い芸人という職業が命懸けに見えます!?
日本みたいに、フランスのお笑い芸人はスタントマンみたいなことは一切やりませんが、社会についての鋭い目線を持っていて、国民を笑わせながら国民を目覚ませてくれる。それこそが、本当のフランスの“ユーモア”に関する素晴らしい文化の一部と思います。
1988年まではメディアでもそして法律的にも、発言の自由がある程度ありましたが、その後フランスは変わっていきます。
1988年以降もユーモアのレベル、そして社会で起きてる現状はどんどん面白くなりますが、1988年以降の話は今度することにしましょう。
ところで、ユーモアにレベルがある。どういうことですか?
例えば日本で、あるお笑い芸人のギャグが小学生達にも大人達にも大ウケしているとします。その場合、その小学生達は大人と同じレベルのユーモアが分かるので“大人と同じレベル”と言えるのか、それとも大人達が“小学生達と同じレベル”なのか・・・どちらかわかりませんが、
フランスでは、大人向けのユーモアを発信する“お笑い芸人”も多くいて、そういうユーモアは小学生達には理解できません。“子供向け”と“大人向け”の棲み分けがあるように見えます。
これはもしかすると、メディアに出る人達の様々なしがらみが関係してくるのかもしれませんが、
政治や社会について、日本では“お笑い芸人”達が軽く触れることはあっても、その本質を深く斬り付け、みている人に問いかけるということはしないように思います。
私は日本で生活するフランス人として、そこの違いをよく感じます。
後日、続きその②では、1988年から1995年まで、優れているフランスの笑い芸人の話を続きます。