Bonsoir! りょうこです。
今日から4月です!今日はエイプリールフール。
フランスでは”poisson d’avril”(4月の魚)と言い、誰かの背中に魚を描いた紙をこっそりくっつけてからかったり↓(^^)、
(photoはネットより拝借)
ニュースに“うそのニュース”が紛れ込んでいたり・・・
と日本よりはまだその習慣を楽しんでいる人が多いように思います。
政治にも皮肉たっぷりのユーモアで切り込む人が多いフランスでは、
コロナのご時世上、マクロン大統領の外出禁止令(confinement)や子供の学校閉鎖(fermeture des écoles)に関する発表が実はジョークなんじゃないか?!
なんてやりとりがネット上では飛び交っています。
さてこのエイプリールフール、その起源には諸説ありますが、フランスが舞台の説がほとんど。
その中でも有力とされる説は、16世紀の暦改革。
当時、ヨーロッパのカトリックの国々では「ユリウス暦」が使われていました。
ユリウス暦では、イエス・キリストが誕生した12月25日の9ヶ月前である3月25日が受胎告知(annunciation)の日という宗教上重要な日で、そこから4月1日までを新年の始まりとして祝っていました。
しかし1564年に当時のフランス王シャルル9世(Charles IX)が、1月1日を新年とするグレゴリオ暦を採用すると、
この改革には反発する人々が4月1日を「嘘の大晦日」とし、抗議の意味も込めた騒ぎ(・・・という名のお祭り騒ぎ(^-^;)を起こした、というのが1つの説です。
↑Charles IX、Wikiより
そしてなぜ“魚”かにも諸説ありますが、こちらも有力な説はキリスト教の習慣から。
イースター(Pâques:今年は4月4日)迄の食事制限がある期間中、肉は避けられ魚が食されていました。
また、魚はイエス・キリストを表す数あるシンボルのうちの1つでもあります。
そのためイースターの時期になると、フランスのお菓子屋さんには魚の形をしたチョコレートやお菓子が並びます。
魚の他に、イースターの飾りには、命の誕生を表す“卵”や、豊穣と生命の象徴である多産な“うさぎ”もモチーフに使われ、日本でも目にする事が多いですね。
↑生徒さんが作ってくださったイースターの飾り♪
日本の文化・習慣が仏教や神道の影響を大きく受けているように、フランス本来の文化や習慣はカトリックの影響を大きく受けています。
そのためキリスト教に関する正しい知識を増やす事は、欧米発信のしきたりや考え方、また欧米で起きている事象への理解に繋がります。
語学をきっかけに、フランスについてを様々な面から知って行くことはとても楽しいことだと思います!
とは言え、日本やフランスだけでなく、世界が“グローバル化”という流れの中で、
各地では古くからの信仰はどんどん忘れ去られ、色々な国の個性は消え失せてしまい、どこも似たような感じになってしまうのは寂しいな~と思う私です。
新しいものばかりではなく、古き良きものが伝えたかった本質を時々考えてみることも忘れずに意識していきたいです。(^^)
次回の”今日は何の日?”をお楽しみに♪
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