Bonsoir りょうこです。
関東地方は本日梅雨入りしましたね。
これからの雨の季節、台風などの予報で耳にすることが多い“ヘクトパスカル”。
こちら、フランス人の“パスカル(Pascal)さん”に由来している事をご存知でしたか?
“人間は考える葦である”で有名な『パンセ(Pensées)』の著者ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal)です。
彼の生涯は39年と短いものでしたが、天才とはこういう人のことをいうのか!というような功績の数々。
17世紀前半に生まれた彼は哲学者/思想家として数々の名言を残し、そして物理学や数学にも長け、私達の生活へ大きな影響をもたらす数々の発明をしました。
今では誰もが使う計算機や、現在の乗り合いバスの原形と言われるサービスを発明したり、また数学や物理の定義を発表したりしました。
↑彼の発明した計算機、その名も「パスカリーヌ」
お父さんの仕事を少しでも楽にさせたいという想いからだとか・・・泣けます!
さて、冒頭の“ヘクトパスカル”について。
10代の頃からその才能を発揮していたパスカルは、20代前半の頃、当時イタリアでガリレオ・ガリレイの弟子が“真空”の実在を証明したことをきっかけに、
フランス中央の山岳地方ピュイ・ド・ドーム(Puy de Dôme)で実験を試みて(正確にはパスカルが病気だったことから義兄に依頼し)大気圧の存在を実証しました。
その考察をもとに「パスカルの原理」が導き出され、その功績により、気圧の単位には「ヘクトパスカル」という彼の名を冠した単位が用いられています。
↑ピュイ・ド・ドーム山頂には19世紀に設置された気象観測所が。
Photoはオーベルニュ地方の観光サイトより
中世に若きフランス人がこんなにも幅広く偉業を残していたことを皆さんご存知でしたか?
最後に、彼の『Pensées』の有名な一説を覚えておきましょう!
L’homme n’est qu’un roseau, le plus faible de la nature, mais c’est un roseau pensant.
人間とは一本の葦であり、自然界で最も弱いものに過ぎない。とはいえ、考える葦なのである。
フランス語学習者として覚えておきたい一文ですね。
どんな意味でしょう???
最近はSNSなどで次から次へと大量に短い情報が入れ替わる世の中です。
雨の日には、お部屋で何かをじっくり読み込みながら、どんな解釈ができるかな?などゆっくり思いを巡らせてみる時間も貴重かもしれませんね。
天気予報で『ヘクトパスカル』を耳にしたら、是非彼の事を思い出して下さいね。
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