Bonjour, c’est Fred!
もうじきロシアのプーチン大統領が来日します。
プーチン大統領について日本のメディアはいろいろ言っていますが、
次の観点から見る人は残念ながらいないように見えます:
先月の私のブログでもお話しましたが、
プーチン大統領はロシアのエリート官僚に3冊の本を2014年にプレゼントしました。
先月のそのブログでは、ソロヴィエフさんの一冊の本を紹介しました。
プーチン大統領の考えていることをきちんと理解するためには、
日本人とかフランス人とかアメリカ人とか・・・として考えるのではなく、
ロシア人の思想、ロシア人にとっての“人生の意味”などを知らないと、何にも理解できません。
では、今日はこれら3冊の本の3人のロシア作家のうちの、もうひとりを紹介します。
ベルジャーエフ(フランス語表記でBerdiaev、英語表記でBerdyaev)という人です。
Wikipediaなどのコメントを読んでも何にも伝わらないと思いますが、1874年に生まれて1948年に亡くなった方です。
2つの世界大戦の時代を生き抜き、ロシアの2つの革命も経験しています。
フランスがドイツに占領されていた時代も知っている、というそんな激動の時代を生き抜いてきた人です。
(彼は当時のソビエトからフランスへ亡命をしていました。)
彼の本を読めばプーチン大統領の頭の中にある事に近づけるだけではなく、
日本人の概念にない思想、世の中の見方、世界の歴史の見方、人生の本当の意味などなどについて、
オリジナルな角度から作品を楽しめます。
私は正直に言うと、ロシアにこんなに素晴らしい作家がいるなんて想像もしていませんでした。
ちなみに日露間の北方領土問題について、私は日本在住のフランス人として余計な意見を言うより、
日本人の政治家がこの本を読めば、よりロシアへの理解が深まり、より良い交渉ができるに違いないと思っています。
また一方で、長い間アメリカの政治に大きな影響力を持っているブレジンスキー氏(Brezinski)が言っているように、
アメリカにとって、ヨーロッパの国々、特にドイツとロシアが仲良くなる事は絶対に避けたい事なのです。
その点において、ウクライナ問題が大きなポイントになります。
日本についても同じような戦略があるとしても驚かないでしょう。
日本はアメリカの考えではなく、日本らしく、そして日本のためにロシアなどと交渉すれば良いと私は思っています。
個人的にはフランスとロシア、そして日本は仲良くして欲しいです。
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