『星の王子様/Le Petit Prince』の著者、サン=テグジュペリ Antoine de Saint Exupéry は、 1944年7月に戦争でパイロットとして亡くなる前、ある将軍宛に手紙を書きました。 この手紙は日本ではあまり知られていませんが、とても貴重な内容ですので、何カ所か 抜粋したものを日本語で日本人スタッフ達と一緒に翻訳したいと思います。
サン=テグジュペリの名言の意味を考えてみてください。
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 9回目です。
L’homme que l’on alimente en culture de confection, en culture standard comme on alimente les bœufs en foin.
干し草で牛を育てるように、既製や規格の文化で育つ人間。
C’est cela, l’homme d’aujourd’hui.
まさにこれが現在の人の姿である。
Et moi, je pense que, il n’y a pas trois cents ans, on pouvait écrire La Princesse de Clèves ou s’enfermer dans un couvent pour la vie à cause d’un amour perdu, tant était brûlant l’amour.
300年も昔に遡らない時代、人は「クレーヴの奥方」を書くことができていたし、失った愛により、修道院で一生を過ごすこともできた。愛とはそれほど激しいものであった。
Aujourd’hui, bien sûr, des gens se suicident.
今日でももちろん、人々は自ら命を絶つ。
Mais la souffrance de ceux-là est de l’ordre d’une rage de dents.
しかしその苦しみは、歯の痛みと同じようなものだ。
Intolérable. Ça n’a point à faire avec l’amour
ただ耐えられなかっただけで、愛とは関係の無いものである。
続く…