『星の王子様/Le Petit Prince』の著者、サン=テグジュペリ Antoine de Saint Exupéry は、 1944年7月に戦争でパイロットとして亡くなる前、ある将軍宛に手紙を書きました。 この手紙は日本ではあまり知られていませんが、とても貴重な内容ですので、何カ所か 抜粋したものを日本語で日本人スタッフ達と一緒に翻訳したいと思います。
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 11回目、最終回です。
サン=テグジュペリの数々の名言の意味とは・・・
Depuis le temps que j’écris, deux camarades se sont endormis devant moi dans ma chambre.
私がこれを書き始めてから、二人の同僚が目の前でずっと眠っている。
Il va me falloir me coucher aussi, car je suppose que ma lumière les gêne (ça me manque bien, un coin à moi !).
明かりが彼らの眠りを邪魔しているかもしれないから、私も寝なければならない。(私だけの場所がほしい!)
Ces deux camarades, dans leur genre, sont merveilleux.
この二人の同僚は、それなりに素晴らしい人物だ。
C’est droit, c’est noble, c’est propre, c’est fidèle.
心が真っ直ぐで気高く、誠実でそして忠誠心がある人物だ。
Et je ne sais pourquoi j’éprouve, à les regarder dormir ainsi, une sorte de pitié impuissante.
それなのに、なぜだかわからないが、彼らが眠っているのを見ると、私は一種むなしい哀れみを抱くのである。
Car, s’ils ignorent leur propre inquiétude, je la sens bien.
おそらく、彼らは自分の不安について気付いていないのに、私はそれに気付いているからであろう。
Droits, nobles, propres, fidèles, oui, mais aussi terriblement pauvres.
彼らは心が真っ直ぐで気高く、誠実でそして忠誠心があるのだが、(彼らの心に神の存在がないために)恐ろしいほどに貧しい精神なのだ。
Ils auraient tant besoin d’un dieu.
だからこそ、彼らは神を必要とするはずだろう。
Pardonnez-moi si cette mauvaise lampe électrique que je vais éteindre vous a aussi empêché de dormir et croyez en mon amitié.
この薄汚いランプが君たちの眠りを邪魔してしまったのなら許してほしい。そして、私の友情を信じてくれ。
FIN
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 1/11
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 2/11
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 3/11
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 4/11
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 5/11
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 6/11
知られざる星の王子様のサン=テグジュペリの手紙 7/11
星の王子様サン=テグジュペリの名言 8/11
星の王子様サン=テグジュペリの名言 9/11
星の王子様サン=テグジュペリの名言 10/11
星の王子様サン=テグジュペリの名言 11/11
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