Bonjour、ゆりかです!
今回は、おすすめの本をご紹介しようと思います。
ご紹介するのは、『美女と野獣』La Belle et la Bêteです。
有名な作品なので、既に読んだou 映画作品などをご覧になった方もいることと思います。
作品そのものの面白さはもちろんのこと、登場キャラクターたちもチャーミングですよね。
いつの時代でも幅広い年齢層から愛されるこの作品には、
実は原作が2バージョン存在するってご存知でしたか??
「え?オリジナルって1つじゃないの?」と疑問に思われる方もいるのでは??
私もかなり驚きました(笑)
今日までの研究によって、この作品を執筆したと考えられているのは、
1)ヴィルヌーヴ夫人 Gabrielle-Suzanne de Villeneuve(1740年出版)
と
2)ボーモン夫人 Jeanne-Marie Leprince de Beaumont(1756年出版)
この二人の婦人とされています。
現在、日本で何度も翻訳&再版され、読み親しまれているのは、主にボーモン版です。
ヴィルヌーヴ版の翻訳を目にする機会はなぜかあまりないのです…
ですが、数年前にやっと翻訳本が刊行されました!
どちらのバージョンも同じタイトル、同じ作品のはずなのに、読んでみると内容は別物でびっくりしました。
もちろん、どちらの版もとても読みごたえがあり、面白いですよ!
この作品は、当時のフランス社会の風習や道徳、
モラルを子どもたちに教えるための教科書のような役割を果たしていたようです。
人間は外見の美醜ではなく、知性によって判断されるべきであり、
良心をもつ人物こそ一生の伴侶にふさわしいのだという当時のモラルが根底にあります。
よく“人は見かけではなく中身(性格)が大切だ”と言いますよね。その精神を両作者とも伝えようとしたわけです。
そう考えると、なぜ物語のラストで野獣は“美しい王子さま”に変身するのでしょう?
外見よりも性格の良さを重視するなら、そのまま野獣の姿で良かったのでは…?とつい思ってしまいます…(笑)
両バージョンとも素敵なファンタジーの世界を堪能できること間違いなしです!
秋の夜長に読んでみてはいかがでしょうか?
Amazonで購入できるので、ご興味のある方はぜひcheckしてみてくださいね!
ボーモン夫人版(リンクあり):角川文庫/新潮文庫
ヴィルヌーヴ夫人版:白水社
仏語版を読みたい方はこちらをどうぞ!
ボーモン夫人版
ヴィルヌーヴ夫人版
ぜひ感想をお聞かせくださいませ!
ではでは、A bientôt !
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