Bonjour c’est Fred,
今日のテーマは、西洋アートをより理解するために、
日本人にあまり知られていない不思議な現象を紹介したいと思います。
しかし、あくまで紹介するだけです。
今から話す絵に描かれている現象が本当であるかどうかはともかく、西洋に大昔から存在する現象を紹介したいだけです。
最後に、科学的目線からの説明も一部紹介します。
まずはルーブル美術館にあるこのジョットの絵:
注目はここ
ジョット・ディ・ボンドーネ(伊: Giotto di Bondone、1267年頃-1337年)から。
そしてイタリアのFirenzeのSanta Croceにあるこの絵を見てみましょう:
Giotto di Bondoneから:
そして、
この3枚の絵には、アッシジの聖フランチェスコがキリストの受けた手・足・胸・頭の傷を授けられる瞬間のシーンが描かれています。
この現象はla stigmatisationと呼ばれています。
日本語のwikipediaによれば:
“聖痕(せいこん)は、イエス・キリストが磔刑となった際についたとされる傷、
また何らかの科学的に説明できない力によって信者らの身体に現れるとされる類似の傷をいう。
これらはスティグマータ(ラテン語: stigmata)とも呼ばれ、カトリック教会では奇跡の顕現と見なされている。”
次の絵にも聖カタリナが同じように手などに穴を開けられるシーンを見ることができます。
昔のstigmatisationの例は、他にもたくさんあります。
手に穴が空いていることはポイントです。
この現象を知らないと何が描かれているのかがわからないでしょう。
現代(20世紀と21世紀)にも有名なケースがいくつかありますが、
写真の中に血が見えるので、ここに載せることは遠慮させてください。
これらのケースは科学者によって調査されたものの、今のところ説明できないままです。
科学者は聖痕について、もちろん確実にフェイクのケースもあるが説明できないケースもある、と言っています。
中にはフェイクではない、説明できるケースもあります:
ル・モンドのとあるブログ記事はこちら
この記事によると、ある病気でストレスが高まると汗や血が出ることあるようです。
ちなみに聖書には、キリストは捕らえられる前、祈りの最中に血の汗を流したと書かれています。
科学者がこの記事を書いたということは、少なくとも、科学的にはあり得るということですね。
もとの記事はCanadian Medical Association Journalからです:
この現象と聖人に起きている現象(聖痕)が同じであるかは分かりませんが、
西洋の絵画をご覧になる際にこの現象について知っていると理解も深まりますね。
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