Bonjour c’est Fred,
今年はフランスのアルザス地方のシュトーレンを作ってみました!
フランス人にとって、Noël(クリスマス)のお菓子と言えば La bûche de Noëlを食べる事が多いです。
しかしアルザス地方では、すぐ隣のドイツの影響でシュトーレンの方が人気があるらしいです。
ちなみにイタリアではこの時期パネトーネ↓を食べます。
イタリアのパネトーネとドイツのシュトーレンは、材料的にとても似ていますが食感的に違います。
今回はフランス語のレシピを色々チェックしましたが、
材料や工程が複雑で私には難しいかな、と諦めかけていたのですが
いくつかのシンプルなレシピを見つけて初挑戦しました!
(オレンジの皮も自分で砂糖煮込みを作りました!)
しかも、我が家にはオーブンがありませんので、オーブントースターで!!
なんとかそれっぽいものが完成しましたよ。
味は・・・うん、、、初めてにしては悪くないかな。
でも何か足りない気もします・・・
作ってから少しずつ食べますが、日が経つと味がしみ込んでしっとりしてくるみたいです。
次回作る時にはもっとラム酒を増やしてコアントローを使いたいと思います。
さてフランスのアルザス地方のシュトーレンは、
正式には”Le Christstollen“。キリストの名が入っています。
キリスト誕生を祝って食べる事から、粉砂糖で覆われたその形は、幼子イエスが白布に包まれている姿を表しているそうです。
興味があってちょっと調べてみたところ・・・
”シュトーレン”が初めて文献に登場するのは、15世紀、カトリックのドイツ。
キリスト降誕を待ち望む待降節 (Advent)が断食の期間だった1474年に遡ります。
残っている当時の資料には小麦粉、イースト、水から作られた断食用食品と記載されているとか。
(断食と言っても、この場合、”食べない”のではなく”贅沢ものを避ける”という感じです)
これらのシンプルな材料は、1450年にカトリック教会によって規定されたもの。
待降節の間、バター菓子は教会により禁止されていました。
そのせいでこのケーキも味気なく、むしろまずいものだったとか・・・
待降節は食事に制限がある断食の期間でしたので、当然に美味しすぎるものは禁止でした。
断食の目標は苦を味わう事。
自分や他の人の魂が、神様から恵を貰うためなので、美味しい(贅沢な)ものを食べたら断食の意味もなくなる、という訳です。
バターを使いたいという国民の代表からの要請があっても、何度か教皇により拒否されていました。
しかし40年の歳月・4人の教皇を経て、ようやくローマがこれに応じたそうです。
↑これは粉砂糖をまぶす前にたっぷりバターを塗っているところ
バターの使用が許されるようになると、シュトーレンの人気が高まりました。
それから30年後、パン職人たちが毎年クリスマスにシュトーレンを作る習慣が生まれたそうです。
1730年に巨大シュトーレンが作られたという出来事をきっかけに、
発祥の地ドレスデンでは毎年、巨大シュトーレン祭りがあるらしいです!
お菓子のルーツを知るのは面白いですね。
↑photoはアルザス地方の都市ストラスブール(Strasbourg)
次回はもっと美味しいシュトーレンを作りますよ!!
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